誰が得をするのかを考える、思考テスト。

ブログの書き方を忘れてしまうぐらい更新がストップしていた。大変申し訳ない。
では改めまして。
まずはこちらをご覧いただきたい↓
http://togetter.com/li/76915


東京都の条例が今、ネットを中心として大いに注目され、深い浅い・著名人・業界人ありとあらゆる人たちが激論を交わしている。
この条例の重要な論点は主に3つだろう。
A 関係者との十分な話し合いがされぬままに、半ば強行採決といった形での採決がとられてしまった事。
B 条例の文言・意図があまりにも不明瞭で、しかもその部分に対する適切で十分な回答を得られぬままに採択されてしまった事。
C 「漫画・アニメ」といった2次元・デフォルメ画像を中心としたモノが対象となり、小説や文章・テレビなどは対象から外れている事。


何故、ここまで断固たる決意でこの条例を採択せねばならなかったのか?
という部分に関して誰も十分な説明をしておらず、そして受け取らぬままにこの条例は採択されてしまったのである。


ちなみに、私はこの問題に関しては「表現の規制・多様性の制限に繋がる如何なるモノに関しても反対する」という非常にラディカルな発言をし続けている。
それは単純に2つの点でこの問題を捉えていて、
A そもそも、表現などというモノは政府などに代表される公権力が口を出すべき問題ではない。
B 歴史の系譜を辿ると、表現の規制を行なったほぼ総ての国が、遠からず戦争を起こしている(余裕が無くなり、敵を作るという煽りをモロに受けてしまい先鋭化するから)
Aの理由の方が私個人としては非常に強いが、Bの理由も少なからず影響を与えている。


さて、今回のエントリーはその様な議論ではない。
この問題を如何に有意義に利用しようか?というお話である。
私はこの問題を「貿易摩擦」問題として、論じた。Togetterの記事どおりである。
こういう政治的意図が絡む問題に関しては「誰が得をするのか?」という視点がきわめて重要であり、その様な視点を持ち続け問題を分析していく必要がある。
これが、情報を「主体的に」分析するというものである。
ただこの話はちょっと間違えると「陰謀論」のような話になってしまうので注意が必要である。
情報の取捨選択、とりわけ1次情報・2次情報の使い分けも必要な訓練しがいのある問題だ。


私は、この様に解いた。
陰謀論」で構わないから、もっともっと面白い、ややもすれば本当かもしれない!?なんて思えるような議論・お話を作る良い勉強になると思う。
情報を生み出す・情報を作り利用する・情報に付加価値をつけるとは、この様なメソッドから生み出される思考経路なのである。


「知るだけではなく、活用する術を身につけよ」