コンサルタントが生きる道。

思いついたことを書き連ねてみる。
現在、ビジネスシーンではコンサルタントという職業がある。
これは様々な分野に存在している。
基本的には、多くのリサーチ等をする際に、第三者的視点が必要である場合や、専門的な知識・意見等を取り入れる場合に、この職を利用する。
さらに、高度なものの場合、企画立案や経営戦略策定も行う、極めて幅広く、一言で説明するのが難しい職業である。


一般的にこの職業は便宜上、その得意とする分野により、大きく分けて3つに分類する事が出来ると考えている。
1.調査主体(Study consultant)
2.企画立案主体(Planning consultant)
3.資金調達主体(Funding consultant)


もし、大きな企業名などを出すとしたら、1はアクセンチュア大和総研がそれに当たる。
2に関しては厳密にこれというわけ方は出来ないだろう。
3に関しては、ベンチャーキャピタル等がこれに該当すると考えられる。
大小などの規模に関わらず、基本的に1か2で多くのコンサルタントは活躍しているようだ。


しかし、ネットの普及によって、この3つの柱は危うい状態になっている。
特に1に関しては絶望的だ。
多くの情報がネットに流れている結果として、ちょっと調べれば誰でもその情報に辿り着けるし、専門的な事も十分にわかり易くコラムやブログで解説されていたりする。
さらに、時流の変化が激しいため、3年・5年もすると、今まで主流だと思われていたような理論があっさり覆されたり、時には間違っていたり、時代遅れになったりする。


さらに2に関しても同様だ。
多くの企業が、様々な情報を手にし、SNSの発達によって調査や企画等をより安価に行う事ができるようになってきた。
扱う事が出来る情報はさらに安くなっていき、それを元にしているコンサルタントへのコストは相対的に高いものとなっていく。


3に関してもほころびがみえ始めている。
ベンチャーの中心地シリコンバレーにおいてすら、ベンチャーキャピタルそのものの数が少なくなっていると聞く。
いわんや、他国、とりわけ日本や。
しかも、株式会社だけではない、新しい"稼ぐための"コミュニティという発想が生まれてきている。
十分に事業拡大をしているNPOや社会起業などというものも増えてきている。
さらに、市民ファンド等のファンド自体の多様性によって、株式に頼る事無く資本形成が可能になってきており、ファンディング事態が難しい岐路に立たされている。


そうした中で、コンサルタントが生きる道とはどの様な道なのであろうか?
それは、プレイヤー(Player)としての道であろう。
様々な企画や調査に関して、プレイヤーとして参加する必要があるのではないか?
今までは、そこまでやっていたコンサルタントは少なかった。
提案する事がコンサルタントの仕事になっていた。
ところが、ネット上の情報体が提案できるようになってしまった今、その提案を実現する必要が出来ているのではないだろうか?
そうした時に、「Planning&Playing」や「Funding&Playing」といった視点まで必要になってくるのではないだろうか?


そうして考えた時に、果たして、今後コンサルタントという市場・職業がどの様な転換を見せるのかは極めて面白い流れとなっていくだろう。
情報に価値をつける時代から、さらに進んで情報を現実化する時代へと変化しているのである。
その中心にいるのが、実はこのコンサルタントなのではないだろうか?と私は考えているのである。