10月27日(水)にて、交わした言葉達。思考方法の推敲。

まずは、このTogetterを読んで欲しい。

http://togetter.com/li/65186


これは、10月27日に交わした1人の人との議論の一部始終である。
なかなか興味深い話だったので、是非と思い記録させて頂いた。


さて、日本である。現代である。
現代日本は様々な部分で亀裂・綻びが見え始めている。
しかし、本当にそれは亀裂・綻びなのだろうか?そう解釈したい人間達がそう解釈してるだけではなかろうか?という疑問が私にはつきまとっている。
ある事象の判断はプラスとマイナスの面を同時に並べた後、比較検討することで初めてバランスの取れた判断という事が出来る。
正に、ここに書かれているように、「アメリカへの留学生が減っている」等という事は本当に悪い事なのか?という格好の題材であったと思う。
何かを判断するために必ず、プラスの面もマイナスの面も一緒に挙げる必要がある。
それは何故か?
それをしないと正確な事がわからないという面が強い。
例えば、「終身雇用制度」というモノがある。これは、今では「日本の閉塞感」を煽る最たるシステムとして「年功序列制度」「新卒一括採用」と共に多くの点で批判を向けられてきたモノである。
しかし、このシステムを利用し、未曾有の高度経済成長やバブルを生み出した事を考えると、その時流が違えはしども、有用性があるのだという結論に達せざるを得ない。
少なくとも、「良い面があったから存在できたのだ」と私は捉える事にしている。
この視点は極めて重要で、ここから批評・評価を始める事は、遠回りにならないどころか、逆に新しい視点や解釈を生み出す糧ともなりうる思考方法である。
これは思考方法の話である。何が良い悪いという話ではない。
少なくとも私はこの思考方法に基づいて多くの議論をしてきている。


私は多くの場面でラディカル・革新的と言われることが多い。
しかし、思考法は実は「昔あったものは良かったのではないか?」という保守的な視点である。
凡夫は、全く新しいものを作り出すことは出来ない。
結局、過去に立ち返るしか、どうしようもないのではなかろうか?と思っている。


「過去にこそ、至言・至宝が存在するとしたら、何故、人は過去を否定し続けるのだろうか?」