哲学

人は何故他人に善意を施すのか?という問いについての過去の議論をおさらいする。

何故、人は他人に対して善意を施すのだろうか? 何故、人は善い事をしようと考えるのだろうか? 実はこの問いはかなり大昔からの哲学のテーマでもある。 中世を超えて、プラトンやアリストテレスの時代までさかのぼることも可能だ。 もっと言ってしまえば、…

My Philosophy.

全く手を付けていなかったブログだが漸く更新しようという気分になったので更新する。 これからは出来る限りブログを更新していく予定だ。 言ってしまったからには。。。頑張るしかないね。 この3カ月ぐらい、自分自身の哲学はどの様なものかをすごく悩んで…

新しいC案を作れるのがマイノリティの特権である。

多くの場面で、マジョリティの意見がマイノリティの意見を押しつぶしている。 時には、マイノリティな意見だからという理由で却下されることも多い。 ただ、私はこれには一応一理あると思っている。 「多くの人にとっての良いは"だいたい"正しい」からである…

世界は善意で出来ている。

私は楽観主義者なのかもしれない。 私はかなり無頓着に、世界の95%以上が善意で出来上がっていると考えている。 当然すべてではないと考えているが、それでも、ほぼ全てが善意であると思っている。 誰かが「善かれ」と思ってやること。行動したこと。 それに…

価値は普遍なものではない。

価値とは普遍なものではない。 価値とは与えられるものではない。 価値とは降ってくるものでもない。 価値とは自らが定めるものである。 価値を決定づけるものは自らの意志である。 これはすべての事柄に言える。 人が好きになるものすべてが、自らが作り出…

地球は丸い。

地球は丸い。この事に異論を持つ人はいないだろう。 今更何を言っているのか?という人も多いと思う。 しかし、それでも、いう。地球は丸い。 この最近、地球が丸いという事実は私たちの価値観に重くのしかかってきている。 この事実を直視できたのは、実は…

意味を持つという事。意味があるという事。①

この行動は意味がある。この批判には意味がない。 この様に意味とは、ある事象に対してあるかないかを議論できるようである。 しかし、一般的にこの前提は間違っている。 正確にいうと、意味は有るか無いかという問題ではないのである。 意味は見出すもので…

学ぶという事は「生きる事に不必要な事」。②

前回は、「必要というのは誰が決めているのか?」という視点から、「結局、必要性は環境という外部条件によって定められているので、我々は我々にとっては不必要な事をたくさん学んでいるのである。」という結論に至った。 これに対して多くの人が「全ての人…

学ぶという事は「生きる事に不必要な事」。①

古文漢文は教育上「必要ない」。 四則演算はわかるが、ベクトルや複素数平面など普通のサラリーマンをやる上で何か「意味」はあるのか? 生まれてこの方日本人にしか接したことがない。英語を勉強する「理由」がわからない。 日本史が必修なのは、帝国主義的…

死ねない事がわかってしまった。

不思議だと思ったことはないだろうか。 あれほどまでに、金金金、仕事仕事仕事と追い立てられた、20代。 親からも「稼げ」と殊更に突き上げる。 「世の中は甘くないのだ」と投げ捨てられる。 それでも・・・ 私たちは死ねないのだ。 日本において、なぜこ…

文化を伝播するとは。

文化が伝わる。文化が浸透する。 これは端的に言って何を意味するのだろうか? 私は、これは「文化が理解された」と解釈する。 他者は自分たちとは異なった文化圏に属している。 たくさんの文化圏が存在し、多くの場合、同じだと思っていた人々の中にも異な…

言葉を選ぶという事。

言葉を選ぶとはとても難しい。 言葉は適切に選択されなければならないとよく言われる。 しかし、適切な選択は日本語の場合、時として漢語の多用を生み出す。 口語と文語の違い。 この違いに思いをはせない人間はいないはずだ。 そもそも、人間の精神空間全て…

無いからあるという事

フランス革命と日本の改革は決定的に違う事は誰の目にも明らかである。 日本の改革のほとんどは、一部の上流階級のモノであった。 最後の民衆の政治闘争ともいえる1960年頃に起きた学生闘争でもそうだった。 結局、暴れていたのは、当時の学生知識層。 そも…

思考法の研究

私がこうして書いている事は何なのだろうか? この事は定期的に問う必要がある。 何故私はこれを書いているのか。 書いている事は何なのか。 それは何を変えるのか。 その結果どうなっていくのか。 絶えず問う必要がある。 それは、書いている事だけではない…

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。 これは、フランスのナポレオンの言葉である。 数多くの人が賢人になりたがっている。 現在どうであるかを語りたがる。 その上で、現在の視点から未来を語る。これは結局現在を引き延ばして未来に繋がってい…

情報アクセスのコストカット。

情報とは何であろうか? 情報社会と言われ、莫大な情報を我々は浴び続けている。 その中で我々は何を手にしたのだろうか? 情報社会において最も変化したのは間違いなく手に入れることが出来る情報量である。 例えば、毎日電車の中で何もしていなかった人が…

数字における人為的作用を深く考えてみる。

数字は嘘をつかない・解釈の必要性はないと思っている人が多いのではないだろうか? 福島の原発事故を見ているといつもそんな事を思う。 というのも、数字の部分で多くの場合議論になるからだ。 多くの点においてマスメディアや情報を公開している機関によっ…

答えがないという事

答えがないという事。答えがあるという事。 これについて多くの人が認識できていないところがあるような気がする。 全ての事柄について、人為的作用が働いていない場合、答えは無い。 これはごくごく当たり前なのだと私は思っている。 例えば、1+1=2で…

Artとデザインは何が違ったのか

結局のところ、Artとデザインは何が違うのだろうか? それは、Artとは自分という個に立脚したモノであり、デザインとは他人という世界に立脚したモノであるのだ。 そのことが決定的に異なっているモノであって、さらに言えばその違いこそが世界に対す…

世界を変えるとは何を意味するのか

そもそも、世界を変えるとはいったいどのような事を意味しているのだろうか? 私は世界を変える事とイノベーションを起こすことはかなり重複している部分があるが、完全に重なっている部分はないと考えている。 ここでは、Artは個人が世界に対する挑戦で…

Artが世界を変えうる理由

Artは世界を変えうる。 変える力があるという意味ではない。 変える要素を備え持っているという事である。 デザインは世界を変えない。 デザインはツールでしかないのだ。 Artはツールではない。では何か? Artは存在的には無である。 無価値なモノ…

デザインが世界を変えない理由

デザインは世界を変えない。 この言葉を発し始めてどれくらいになるだろうか。 正確には、デザインは世界を変えることが出来ないのだ。 それは何故か? デザインは他人の欲望を再現するツールだからである。 ツールは世界を変えることはない。 私はTwitterは…

日本の行方。その1。(原発事故から

福祉までの原発事故の処理が長引いている。 もはや2ヶ月以上たった今も、不安定な状態が続いている。 1号機は、もはや手がつけられない状態になっており、刻々と状況が変化しているような状況であるし、2・3号機は収まってはいるものの予断を許さない状…

我々はどこにいるのか?

我々は今、20年に及ぶ長い日本改革期にいるのではないか?この頃、そう思うようになってきた。 始まりは、小泉純一郎だったように思える。 2001年4月から約2000日に及ぶ政治改革。 光と闇があり、果たして我々にとって十分な改革ではなかったのか…

先進国で繰り広げられている最大の「人道危機」について。

今回の原発事故に関しては私は人災であるという評価を下している。 そして、今この時点において、私は日本という先進国で繰り広げられているこの原発事故というのは、「先進国史上最悪の人道危機」なのではないか?ということである。 サスティナビリティと…

反原発論と原発容認論からみるパララックスとそこから浮かぶ“理性”と。

現在、福島第一原発事故を受けて、多くの人が原発に関しての知識・興味が高まっている。 しかし、Twitterや2chに代表されるネットの議論を見てみると、多くの場合何も生み出さない不毛な議論になってしまっている。 闘争のための闘争というべきか。 とり…

3.11以降。

3月11日以降、我々の、今まであった日常である日本は変わってしまったかのように言われている。 否、明らかに変わってしまった。 多くの人が平和を享受し、愛だけを歌っていればそれで良かった、戦後の戦い続けていた世界から隔離された存在としての日本…

Twitterとは。その3

またペースが空いてしまった。私自身の力不足に正直愛想がつきつつも、アップしようと思う。 Twitter評価、第3部。 それでも、Twitterは日常を変えうる。という事についてである。 第2部でTwitterは世界を変えない理由について記述した。 これは多くの点で…

Twitterとは。その2

1ヶ月ほど前の私のTweetをまとめたこちらをまずはごらん頂きたい。 ↓ 「Twitterが世界を変えない理由。」 http://togetter.com/li/115875 私は現在も「Twitterは世界を変えない」と思っている。 3月11日に起きた地震の際に、いろいろな情報が飛び交い非常に…

Twitterとは。その1

2ヶ月ぶりのエントリーとなる。 約1年にわたり、Twitterを使ってきた。 その間に私は幾度のなく、Twitterそのものの批評を試みている。 その上で私なりの結論を綴っていこうと思う。(たぶん3部作 Twitterを使用している上で、私が考える主な特徴は3つで…