言葉

OutPutそのもの。

人はある事を表現したいし、それを他人に伝えるために表現をする。 この全ての表現形態ならびに様式、そして表現そのものを以って私はOutPutと言っている。 言葉だけがOutPutではない。 例えば、ジェスチャーに代表されるような非言語なコミュニケーションも…

「ソーシャル・アタッチメント(Social Attachment)」という発想について。

ノマドという言葉が流行っている。 いつごろから流行りだしたのかは良くわからない。 原義としては遊牧民のようなイメージだそうである。 ネットに代表されるようなソーシャルネットワークを活用しつつ、ビジネスの合間を縫う形で生きるスタイルである。 そ…

意味を持つという事。意味があるという事。①

この行動は意味がある。この批判には意味がない。 この様に意味とは、ある事象に対してあるかないかを議論できるようである。 しかし、一般的にこの前提は間違っている。 正確にいうと、意味は有るか無いかという問題ではないのである。 意味は見出すもので…

言葉を選ぶという事。

言葉を選ぶとはとても難しい。 言葉は適切に選択されなければならないとよく言われる。 しかし、適切な選択は日本語の場合、時として漢語の多用を生み出す。 口語と文語の違い。 この違いに思いをはせない人間はいないはずだ。 そもそも、人間の精神空間全て…

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。 これは、フランスのナポレオンの言葉である。 数多くの人が賢人になりたがっている。 現在どうであるかを語りたがる。 その上で、現在の視点から未来を語る。これは結局現在を引き延ばして未来に繋がってい…

「I understand」と言わせる事。

議論とは何なのであろうか? 我々日本人は議論が下手であり、議論が苦手だとよく言われる。 言語学的見地によるハイコンテクスト文化なるものでそれを説明しようとする人々がいる。 あるいは、英語のアカデミックライティングの見地から、日本人は結論を最後…

数字における人為的作用を深く考えてみる。

数字は嘘をつかない・解釈の必要性はないと思っている人が多いのではないだろうか? 福島の原発事故を見ているといつもそんな事を思う。 というのも、数字の部分で多くの場合議論になるからだ。 多くの点においてマスメディアや情報を公開している機関によっ…

反原発論と原発容認論からみるパララックスとそこから浮かぶ“理性”と。

現在、福島第一原発事故を受けて、多くの人が原発に関しての知識・興味が高まっている。 しかし、Twitterや2chに代表されるネットの議論を見てみると、多くの場合何も生み出さない不毛な議論になってしまっている。 闘争のための闘争というべきか。 とり…

「正義」について考えてみる。

まずはこちらのTogetterをご覧いただきたい。これは非常に重要な問題を有する。 http://togetter.com/li/76917 正義とはなんであるのか?という前提条件が極めて曖昧である。 これは、先日の東京都の条例を議論している時にも起こった事であった。 基本的に…

受験勉強なんか「ゴミくず」とか「詰め込み偏重主義の最たる例」と思っている人たちへ。(東大世界史編)

この頃、日本が衰退している理由として教育に対する議論が非常に活発である。 その傾向はTwitter上でも顕著に現れていて、「TOEICで点数が取れない教員は、果たして教員としての資格があるのか?」という様な議論が挙がってくる始末である。 (これに対して…

難しい文章と簡単な文章について。

哲学の本は得てして非常に難しい言葉を文章で使っている事が多い。 少し訝しげに見れば、わかり易い言葉を使って説明するというよりもわざわざ難しい表現を使って説明しているかのようである。 これには重要な理由がある。 わかり易い文章というのは何故わか…

10月27日(水)にて、交わした言葉達。思考方法の推敲。

まずは、このTogetterを読んで欲しい。 ↓ http://togetter.com/li/65186 これは、10月27日に交わした1人の人との議論の一部始終である。 なかなか興味深い話だったので、是非と思い記録させて頂いた。 さて、日本である。現代である。 現代日本は様々な部分…

「同意」と「理解」と「納得」と。

我々が議論等をする際に用いられる言葉として「同意」と「理解」と「納得」がある。 この言葉たちの関係性について少し注目したい。 Aという人間がBという人間の意見に対して「同意」「理解」「納得」のそれぞれを行ったという仮定で注目していこう。 まず…