愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。
これは、フランスのナポレオンの言葉である。
数多くの人が賢人になりたがっている。
現在どうであるかを語りたがる。
その上で、現在の視点から未来を語る。これは結局現在を引き延ばして未来に繋がっているだけである。
これは賢人の発想だ。
賢人である事は素晴らしいと思う。そして、その数が一定数無いと良い政治・ガバナンスなどという事は不可能だと思う。
しかし、歴史を変えるのはいつも変人・狂人である。
多くの天才科学者が狂人と言われながら世界を変えてきた。
狂人の願い・希望が世界に受け入れられた時に歴史が変わる。
狂人が狂人たる所以は、優れた見識・意志がありながらも、賢人になろうとしないためである。
狂人を狂人たらしめるのは、いつの時代も他人であり、多くの場合は賢人だ。
その事をよくよく理解した上で狂人と呼ばれる人たちの会話に耳を傾けよう。


未来を紡ぐ言葉は時として詩的であり時として狂気に満ちている。