Twitterとは。その2

1ヶ月ほど前の私のTweetをまとめたこちらをまずはごらん頂きたい。

Twitterが世界を変えない理由。」
http://togetter.com/li/115875


私は現在も「Twitterは世界を変えない」と思っている。
3月11日に起きた地震の際に、いろいろな情報が飛び交い非常に有意義であったといわれたTwitterであるが、確かに多くの携帯電話や固定電話等が使えなくなる中で、多くのソーシャルメディアはサーバー落ちもすることなく、いつも通りのサービスを提供し続けた。
これは極めて重要なことである。
さらに、例えば安否確認を行ったり、また「救助活動に支障をきたすため、民間メディアのヘリを使用した被災地の映像を撮るのを辞めろ」等の情報発信がなされ、しかもその発信はある程度の成果を挙げている。
これは注目すべきことである。


しかし、それでも私はこのTogetterに書かれている論旨どおりに、Twitterは世界を変えることが出来ないと考えている。
ソーシャル化という現象が進んでいく上で、さらに多くのことがTwitterの周りで起こるだろう。
それでも、Twitterは現象に対しては間接的にしか影響を与えない。
さらにもしかしたら、影響を与えているかのようにみえて、影響を与えているわけではなかったりする。


例えば、情報発信が早くなった(Twitterでドコドコに救援物資が届いていない等の緊急情報)とはいえ、ロジスティックや物理的な問題として早くなったわけではないために、どうしようもない部分がある。
私はそれを見るたびに酷く無力感を味わったものだ。
助けを求められてもどうしようもないという無力感。
それはとても大きなストレスとして多くの人に降り注ぎ続けただろう。


情報発信手段の発達とともに多くの場面で色々なことが便利になっている。
しかし、その情報発信に追いつけるほど、現実は動いてなかったりする。
私は、ヴァーチャルな世界としてのTwitterに失望しているのかもしれない。


「ヴァーチャルがリアルに直接影響を与えることは極稀であり、極めて局所的である」