2011-01-01から1年間の記事一覧

報道についての所感 「なでしこ熊谷、合コンツイッター実況された」

報道されるソースによってここまで違うものも珍しいので紹介してみようと思う。 次の記事を見比べてほしい。 「なでしこ熊谷、合コンツイッター実況された」 http://topics.jp.msn.com/sports/football/article.aspx?articleid=645070 「【Sports Watch】な…

言葉を選ぶという事。

言葉を選ぶとはとても難しい。 言葉は適切に選択されなければならないとよく言われる。 しかし、適切な選択は日本語の場合、時として漢語の多用を生み出す。 口語と文語の違い。 この違いに思いをはせない人間はいないはずだ。 そもそも、人間の精神空間全て…

信頼を語る。

ビジネスシーンにおける信頼を語るのは一般的だが極めて難しい。 何に対して信頼をするか。何を信頼するか。 多くのビジネスシーンにおいてそれが極めて大事である。 そして、多くの場合、「技術」と「名前」を信頼してきたのである。 例えば、「ヨーロッパ…

信頼という言葉より。内向き。

現代において信頼という言葉は更に重要度を増しているのではなかろうか? 特にビジネスシーンにおいてはそう思う。 まず、日本企業において、その信頼性は著しく低下しているのではないか?と思うのである。 とりわけ、内部の。上司と部下の関係性である。 …

30年前、アメリカの企業が陥っていた「合理主義」

古い本が復刊していた。 「エクセレント・カンパニー」トム・ピーターズ&ロバート・ウォーターマン著 大前研一訳 である。 大前研一が訳者をやっている本とはどれほどのものか?と思い、最初は購入したが、とんでもなく興味深い本であった。 これは、30年…

無いからあるという事

フランス革命と日本の改革は決定的に違う事は誰の目にも明らかである。 日本の改革のほとんどは、一部の上流階級のモノであった。 最後の民衆の政治闘争ともいえる1960年頃に起きた学生闘争でもそうだった。 結局、暴れていたのは、当時の学生知識層。 そも…

思考法の研究

私がこうして書いている事は何なのだろうか? この事は定期的に問う必要がある。 何故私はこれを書いているのか。 書いている事は何なのか。 それは何を変えるのか。 その結果どうなっていくのか。 絶えず問う必要がある。 それは、書いている事だけではない…

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。 これは、フランスのナポレオンの言葉である。 数多くの人が賢人になりたがっている。 現在どうであるかを語りたがる。 その上で、現在の視点から未来を語る。これは結局現在を引き延ばして未来に繋がってい…

そして4か月が過ぎた。

7月11日をもって4か月が過ぎた。 我々はいったい何をしているのだろう。 4か月間一向に終息宣言の出ない事故。 そんな事故は、人類史上なかった。 我々は何をしてきたのか?そして何が出来たのか、出来なかったのか。 今、節電が騒がれている。 我々は何をし…

「I understand」と言わせる事。

議論とは何なのであろうか? 我々日本人は議論が下手であり、議論が苦手だとよく言われる。 言語学的見地によるハイコンテクスト文化なるものでそれを説明しようとする人々がいる。 あるいは、英語のアカデミックライティングの見地から、日本人は結論を最後…

情報アクセスのコストカット。

情報とは何であろうか? 情報社会と言われ、莫大な情報を我々は浴び続けている。 その中で我々は何を手にしたのだろうか? 情報社会において最も変化したのは間違いなく手に入れることが出来る情報量である。 例えば、毎日電車の中で何もしていなかった人が…

本棚が電子書籍によって破壊されたら

幼いころ、子供のころ、本棚がある家に生まれていただろうか。 私の祖父は非常に本をたくさん持っていた。 それこそ2階建ての一軒屋に所狭しと本棚があった。本が積まれていた。 離れの天井裏も誰も入れなく程本が大量に置いてあった。 祖父が亡くなってか…

数字における人為的作用を深く考えてみる。

数字は嘘をつかない・解釈の必要性はないと思っている人が多いのではないだろうか? 福島の原発事故を見ているといつもそんな事を思う。 というのも、数字の部分で多くの場合議論になるからだ。 多くの点においてマスメディアや情報を公開している機関によっ…

答えがないという事

答えがないという事。答えがあるという事。 これについて多くの人が認識できていないところがあるような気がする。 全ての事柄について、人為的作用が働いていない場合、答えは無い。 これはごくごく当たり前なのだと私は思っている。 例えば、1+1=2で…

超巨大企業と超フリーな人々が織りなす世界

立て続けに日本の大きな会社によるM&Aが報道されている。 この流れは2000年代初頭から続く流れである。 これは日本だけではない。 APPLEなどのアメリカの大企業もそうだし、またTwitterなどの新興企業もM&Aを行っている。 私は、この15年にわたり、こ…

リーダーシップはリーダーのためだけにあるわけではない。

昨今につき、リーダーシップ・リーダーの素質なるものが叫ばれて久しい。 「なぜ日本には、スティーブ・ジョブスやウォルト・ディズニーの様なカリスマが生まれないのか?」 「なぜ日本には、TwitterやFacebookの様な世界を震撼させる様なサービスが生まれな…

Artとデザインは何が違ったのか

結局のところ、Artとデザインは何が違うのだろうか? それは、Artとは自分という個に立脚したモノであり、デザインとは他人という世界に立脚したモノであるのだ。 そのことが決定的に異なっているモノであって、さらに言えばその違いこそが世界に対す…

世界を変えるとは何を意味するのか

そもそも、世界を変えるとはいったいどのような事を意味しているのだろうか? 私は世界を変える事とイノベーションを起こすことはかなり重複している部分があるが、完全に重なっている部分はないと考えている。 ここでは、Artは個人が世界に対する挑戦で…

Artが世界を変えうる理由

Artは世界を変えうる。 変える力があるという意味ではない。 変える要素を備え持っているという事である。 デザインは世界を変えない。 デザインはツールでしかないのだ。 Artはツールではない。では何か? Artは存在的には無である。 無価値なモノ…

デザインが世界を変えない理由

デザインは世界を変えない。 この言葉を発し始めてどれくらいになるだろうか。 正確には、デザインは世界を変えることが出来ないのだ。 それは何故か? デザインは他人の欲望を再現するツールだからである。 ツールは世界を変えることはない。 私はTwitterは…

日本の行方。その1。(原発事故から

福祉までの原発事故の処理が長引いている。 もはや2ヶ月以上たった今も、不安定な状態が続いている。 1号機は、もはや手がつけられない状態になっており、刻々と状況が変化しているような状況であるし、2・3号機は収まってはいるものの予断を許さない状…

我々はどこにいるのか?

我々は今、20年に及ぶ長い日本改革期にいるのではないか?この頃、そう思うようになってきた。 始まりは、小泉純一郎だったように思える。 2001年4月から約2000日に及ぶ政治改革。 光と闇があり、果たして我々にとって十分な改革ではなかったのか…

先進国で繰り広げられている最大の「人道危機」について。

今回の原発事故に関しては私は人災であるという評価を下している。 そして、今この時点において、私は日本という先進国で繰り広げられているこの原発事故というのは、「先進国史上最悪の人道危機」なのではないか?ということである。 サスティナビリティと…

反原発論と原発容認論からみるパララックスとそこから浮かぶ“理性”と。

現在、福島第一原発事故を受けて、多くの人が原発に関しての知識・興味が高まっている。 しかし、Twitterや2chに代表されるネットの議論を見てみると、多くの場合何も生み出さない不毛な議論になってしまっている。 闘争のための闘争というべきか。 とり…

3.11以降。

3月11日以降、我々の、今まであった日常である日本は変わってしまったかのように言われている。 否、明らかに変わってしまった。 多くの人が平和を享受し、愛だけを歌っていればそれで良かった、戦後の戦い続けていた世界から隔離された存在としての日本…

Twitterとは。その3

またペースが空いてしまった。私自身の力不足に正直愛想がつきつつも、アップしようと思う。 Twitter評価、第3部。 それでも、Twitterは日常を変えうる。という事についてである。 第2部でTwitterは世界を変えない理由について記述した。 これは多くの点で…

Twitterとは。その2

1ヶ月ほど前の私のTweetをまとめたこちらをまずはごらん頂きたい。 ↓ 「Twitterが世界を変えない理由。」 http://togetter.com/li/115875 私は現在も「Twitterは世界を変えない」と思っている。 3月11日に起きた地震の際に、いろいろな情報が飛び交い非常に…

Twitterとは。その1

2ヶ月ぶりのエントリーとなる。 約1年にわたり、Twitterを使ってきた。 その間に私は幾度のなく、Twitterそのものの批評を試みている。 その上で私なりの結論を綴っていこうと思う。(たぶん3部作 Twitterを使用している上で、私が考える主な特徴は3つで…

“王たる素質”についての考察

“王たる素質” これは、単に物語の王であるというようなそういう類の問題ではない。 この言葉で私が指し示したいものというのは、 「自分の人生という限られた世界に関して、能動的にかつ専制的にその世界をコントロールする素質」 といえばわかりやすいであ…

労働観についての雑感など。

「人生で何がしたいのか?何故生きるのか?」この頃非常に私自身もよく問われている。 人間は生きるために、「他人が納得できる理由」が必要らしい。 他人が納得出来るとは、即ち、自分が楽しい事・やりたい事=「金が稼げる事」として理由付けすることに他…